私たち新英米文学会は「会則前文」において「[諸国民、諸民族の地球的規模の]共生・共同は自主性とそこに基づく共感を基礎とする対話を通じて展望されなければなら」ず、「われわれの自主性や自主性によって立つ共感を阻害するさまざまな要素に対して、無自覚、無反省であってはならない」と宣言しています。
よって、「自主性」と「対話」を阻害しかねない現政府による学問の自由への政治的介入を受け、私たち新英米文学会は第25期日本学術会議会員候補者の一部に対し内閣総理大臣が理由を付さずして任命を拒否したことについて強く抗議するとともに、任命しない理由の説明を求めます。本件について、「人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約87万人の科学者」の学問の自由のためにも、その代表機関としての日本学術会議の独立性が維持されるよう、対話によって早期の解決が図られることを希望いたします。
新英米文学会は、日本学術会議の「第25期新規会員任命に関する要望書」(http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo301-youbou.pdf)の趣旨に賛同いたします。
新英米文学会運営委員会