素晴らしい秋晴れとなった土曜日、秋の理論研究<悲劇論・再考>の2回目が開催されました。
テリー・イーグルトン『甘美なる暴力』の訳者である森田典正氏(早稲田大学)をお招きして、イーグルトンの悲劇論に関して議論が展開されました。
イーグルトンが西洋思想の系譜のなかで、悲劇をどのようにとらえるか、丁寧に解説してくださり参加者一同、勉強になりました。
また、これを受けて、会員の高橋愛さんが、ハーマン・メルヴィル『白鯨』におけるスターバックの存在が、物語のプロットがもつ<悲劇的な>ポエティクスにどう作用したのかを意欲的に論じられました。
お二人の議論により、フロアーからも質問が活発になされ、気の置けない雰囲気も保ちながら、「悲劇論」への考察に伴う鋭い問題意識を感じることもできました。
発表者のお二人、参加者のみなさん、おつかれさまでした。